よくある質問

Q1「ミクロカプセル工法」「マトロン工法」「ターパンⅠ型工法」「ターパンⅡ型工法」とは?

A

全て、バネの復元力を利用して加圧できる自動式低圧注入工法です。
コンクリートに発生した微細なひび割れに補修材料(エポキシ樹脂や無機系注入材)を注入する工法です。

自動式低圧注入工法の基本原則は、0.4N/mm²以下の加圧で、かつ、専用器具の中に補修材料が残った状態(加圧された状態)で硬化させることです。

特徴
建設省(当時)の総プロ「建築物の耐久性向上技術の開発」や官民連帯共同研究「外装材の補修・改修技術開発」等の対象工法であり、諸官公庁の改修のための仕様書「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)」や「保全工事共通仕様書」に採用されています。

Q2注入器具の特長は?

A

「ミクロカプセル」は本体が繰り返し使えます。
注入材をキャプコンに充填して使用します。
ミクロカプセルは平面台座、入隅台座、出隅台座、ホルダー、L型ジョイントを使い分けることが出来ます。
旧建設省の官民連帯共同研究でその注入効果を実証した商品です。
1982年に1号器が発売されて以来のロングセラーです。

「ターパンⅠ型」は本体が繰り返し使えます。
注入材をジャバラに充填して使用します。
台座は平面タイプのみです。
作業がミクロカプセルと比べると1工程少なく、ミクロカプセルの簡易型として、1990年に発売を開始して以来、販売数はミクロカプセルと肩を並べる商品です。

「マトロン」と「ターパンⅡ型」は直接注入液を吸い上げるタイプです。
使い捨てが基本です。
両方とも直接注入液を吸い上げて使うタイプです。
平面台座、入隅台座、出隅台座、ホルダー、L型ジョイントを用途に応じて使い分けることが出来ます。
「マトロン」は旧建設省の官民連帯共同研究でその注入効果を実証した商品です。

各カタログに部品の写真を掲載しておりますのでご参考になさって下さい。

注入器具の選択は上記特長を考慮し、基本的には施工者様の使い勝手の良い注入器具を選択して頂いております。

Q3注入器具の圧力を教えてください

A

いずれの注入器具も最大吐出圧の平均値は 0.06N/mm²です。
圧力測定報告書を参考になさってください。
低圧樹脂注入協議会(LPIS)では0.4N/mm²以下を低圧注入と定義しており、当工法はこれに適しております。

Q4注入器具の容量を教えてください

A

ミクロカプセルのキャプコン 45g
ターパンⅠ型のジャバラ 45g
マトロン 60g
ターパンⅡ型 60g

Q5注入器具は少量でも販売していますか?

A

はい。運賃は別途必要になりますが、ご希望数の販売は可能です。

Q6従来工法と低圧注入工法との違いは何ですか

A

グリスポンプなどで注入すると圧力が高いので注入時間は早くなりますが、充填性を考えると一概に高い圧力が良いとは言えません。 実際のひび割れ内部は図の様に複雑な形状をし、アクリル板の様に平滑ではありません。高圧力で注入すると内部の空気が圧縮され、かえってひび割れの空隙を増して完全充填が出来ないことになります。

また、シール工法や、表面にエポキシなどを塗布するだけの工法もありますが、表面だけの処理に終わり、内部のひび割れはそのまま残された状態なので、将来ひび割れ幅の拡大や別の個所へのひびわれ発生の起爆剤の恐れとなるのは周知のとおりです。

大切な財産であるコンクリート建物を維持するには、ひび割れ幅が小さいうちに、ひびわれの内部にしっかりと注入できる低圧注入を施しておくことが望ましいです。

従って、注入精度を上げるには低粘度の注入材をできるだけ低い圧力で長時間かけて注入し、ひび割れに注入材を充填させることが重要です。

従来工法は作業員は注入が終わるまでその場を離れることは出来ませんでしたが、自動式低圧注入工法はひびわれにカプセルをセットすれば、あとは、バネの復元力にまかせて作業者は現場を離れることが出来るので、少人数で広い範囲を施工でき、誰が施工しても同じ結果になるという事が大きな特徴です。

Q7注入材は何を使用すればよいですか?

A

設計者や施工者が選択した低圧注入工法専用の低粘度エポキシ樹脂や無機系注入剤を使用します。

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